2013/11/21

<味見ぐせ>と<料理勘>

この日は青空市場で見つけたトマトも添えて。

この間の日曜日は、玄米を炊いてみる講習会でした。

玄米を普段炊かないけど、という玄米初心者向けのレッスンです。
このテーマは、お料理への関心が芽生えてらした方も参加なさることが多いのです。

なので、玄米を洗うことから始めて、
浸水しておいたお米を土鍋で炊くプロセスを確認してもらいます。
どうしても、外のキッチンでというと浸水時間が少なくなってしまいますが、
浸水時間、炊き方をむずかしく考えずに<炊けるよ!>ということが解っていただくのが
一番です。

そして、昆布と椎茸のお出汁も、かつおぶしを使った合わせだし。
昆布のグルタミン酸
干し椎茸のグアニル酸
かつお節(動物性の旨味)イノシン酸
この違った旨味を組み合わせることで<旨味の相乗効果>が生まれる。

だし昆布×干し椎茸
干し椎茸×かつお節
干し椎茸×いりこ
など様々な組み合わせが生まれます。和食の基本のおだしですね。


今回はまずだし昆布、干し椎茸のお出汁を煮だし法でしたあと、
かつお節を加えた合わせだしにしました。
お出汁は、やっぱり1リットル以上で作ったほうが、
とくにかつお節を使うときは、ふわっと対流して臭みもなくできるようです。
いいお出しが出来たら製氷機に入れて氷状のお出しにして、お水+だし氷を入れて沸かしお味噌汁なり、お浸しなりができます。こうすれば、余ったときもフル活用できます。



お味噌汁の予定もお吸い物に変更。このほうが、お出汁の旨味を感じやすいのです。
レシピで塩と醤油の量は決めていましたが、半量から入れてみて、味を見ながら生徒さんに味付けしてもらいました。なぜなら、
お料理を美味しく作るコツは、味見ぐせと自分の美味しいと思う塩味を見つけることだから。

お料理が楽しくない、美味しく作れないという人は
味見をしないこと、料理勘が悪いこと、が一番の原因です。

ワタシごときが偉そうに言うことではないですが、ワタシの身近にいる人を見ると、
「本を見てちゃんと作ったが美味しくない。料理も楽しくない」と言います。
そういう人は、だいたい大雑把。
 味付けも一気にどば〜っと入れるし、豆腐の水切りもせず白和えを作ってべちょべちょな白和えだったりします。で、まあ本の通りに作ったわけです。

料理に興味があって、楽しめる人は、
料理本を見て作るときも、味付けも半量ずつ加えて、味を確認しながら味を決めていきますし、途中のするべきプロセスを手抜きせずにしているだけ。
要は、出来上がる途中のプロセスの変化を楽しむことが出来るのです。
そうしているうちに、「あ〜この味はこの位にしよう」とか、「これを少し足してみよう」、
「レシピ10分だけどそろそろ煮えてるな」というような料理勘が出来てくるのです。

なので、これからお料理を楽しんでもらいたいなぁ〜ということもあり、
炊きあがったすぐの玄米、お醤油やみりん、合わせ出し、揚げてすぐのベジミート、
の味見をしてもらいました。
味見癖、必要なクセですよ〜つまみ食いじゃないですよ〜。
ちびっ子のときってよく、つまみ食いしましたよね〜?。
あれは、あれで味を覚えるんです。

お吸い物の味付け、美味しかったですよ。
またぜひお家でも玄米炊いてみてください。



タベルコトのお料理講習会はいかがでしょう?
11月24日の講習会の開始時間が変わりました。


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