渋もいい感じに抜けました。キメテは今ワタシのお気に入り素材!。 |
週明けに、まるまるとした熊本県産の利平栗を見つけて、栗の渋皮煮にここ数日かかりきりでした。今年はやるまいと思っていたのですが、本当に丸まるとしていいたもので・・・。
そして昨日は近所のちびっ子とクッキー教室。ちびっ子のクッキングは、忙しいですけど、ワイワイと楽しいです。
先日スーパーで買い物をしていた時、同じ果物売り場にいたご夫人に
「最近、モノの値段が高くって、何も買えないわ」と仰る。
モノの値段=食材のことでしょうか。
アベノミクスで物価上昇傾向なのもあるでしょうか。
少し、食品に限らず値上がり傾向ではあると思います。
そして来年は消費税・・・。増々モノが買いにくくなるのでしょうか?。
ワタシも先日、久しぶりに買かったある食品で、
「あれ?容量少なくなった?」と思うことがありました。
自分の使うモノの、変化が一番、<値上がり>を実感する物ですね。
でも、それはいまに始まったことではありません。
ワタシが自然食品店の商品部にいた数年前から、10月と4月はモノの値上がりの時期で、
ものの原価は上がっていました。当時は価格のシステム登録の作業が忙しかったです。
その頃からメーカも、小売りも、消費者の方に負担がかからないよう、涙ぐましい努力をしてました。例えば、ちくわ。大きさは変わらないように見えても、ちくわの穴を大きくして総量を小さくしたり、クッキングペーパーのロール芯を大きくして巻きを少なくしたり。素材が薄くなったりして、気がつけば様々な業種で、こうしたことが見られます。
(注:竹輪メーカーさん全てがそうではありません。ワタシが底頃、食品担当に聞いた対応策の一つです)
原価を下げて暴利を得るというよりも、原価そのものが上がっているのです。
それでも、原価を下げようと、一円をいかに下げようかと、メーカーは努力しています。
某電鉄系スーパさんの米飯の仕事の時にも、そうしたことはありました。パッケージ容器を変えてみたり、具材の容量を調整したり、具材の質を変えたり。
それは、細かく、細かく調整して、それでもバイヤーに<高い>と言われれば却下されてしまいます。
先日も、某大手スーパーAで、納入業者により産地偽装事件がありました。
数年前も、確か、お米の偽装ありましたよね。産業用を食品用として納入したとかで。
「もっと、納入原価を下げられないか」というバイヤーの意向があったかもしれない
というのは容易に想像できる。
そういわれたら、納入する立場は、どうにかして卸値を下げようとする。
だって、社員の人たちを養うには、利益も必要になる。
偽装はもちろんやってはいけないこと。
でも、
その先に私たち消費者の
「より安く、もっと安く」、「食品は安いほうがいい」、「安くてあたりまえ」
という志向がないでしょうか?
1つ250円のお弁当なんて、あり得ないです。
そうなれば、大量加工した外国産。添加物を多用した保存を効かせて大量生産したもの、
少し怪しい?食材も使うことになる。日本の食材だろうと思うものでも、外国で生産され加工されたものもありますから。
安ければ、それだけ、リスクも伴うものです。
食品は安くないとダメですか?
日本で育てられて、作られた食材は、
本当にエネルギーが合って、パワーのある食べ物ばかりです。
同じ種を海外で育てても、同じような美味しさにはならないという。
日本の火山性の土地が育て、
海が育み、
食材を人が長く時間をかけて作り、
適度な湿度が発酵を促す。
野菜でも、海藻でも、昆布でも、かつお節でも
豆でも、味噌でも、醤油でも、乾物でも、
お腹を満たす以上の、人を元気にするパワーがある。
そうしたものに、敬意をもってお金を払いたいです。
もちろん、買いやすい値段であれば、それにこしたことはない。
でも、値段は時間や手間に比例するものです。
ここしばらくずっと、このことは、
ワタシの根底に、モヤモヤ、モヤモヤしています。
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