2015/08/24

塩を恐れていませんか?。塩は神秘の調味料。

左から:アンデスの紅塩、ヒマラヤルビーソルト、瀬戸の島塩

自然食レストランのまずさの原因の一つ
と言われるのが、塩味の薄さです。

ことにクシマクロビオティックでは、
塩の摂り過ぎは、
身体や腎臓を締めすぎるとして控えるよう
に教えられました。

それがあった影響か、
Basic1からLevel 2まで
料理実習でも塩を控える人が多かったです。

時々、生徒の中にはプロの料理人の方もいて
その方などは控えつつも、塩味はしっかりしていたと思います。

塩の働きは、
味を付けるだけでなく、
素材の旨味をひきだすとともに、
全体の味を引き締め一つにまとめます。

味噌でもしょう油でも、
塩を加えることで、
不要な菌を死滅させることで、
発酵を促す事が出来るわけです。


日本の伝統的な儀式の中には、塩を使った物が多く、

相撲の土俵に力士が塩を撒くのも、
その場の浄化という意味と、
怪我をしたときに破傷風を防ぐために
人に害になる菌を死滅させるため
だとも聞いた事があります。

病気や不幸をもたらす悪霊が入らないように
塩を撒く、盛り塩をするというのも、
浄化、結界を張るということ以前に、

神様にお供えする<貴重な塩>を渡す変わりに
その場から出て行ってもらう。
という「取引条件」から起ったのだとか。


昔から<塩>は貴重品で、お金の変わりにもなっていた事から
Salt(塩) =Salary(月給、給料)の語源にもなったというし、


祭壇には、お神酒、洗米、塩
をお供えするように、

神様への供物としても神聖な存在なのです。


塩を極端に控えて、毛嫌いするというのは、
それだけ不自然なものだとも言えないでしょうか?。

もちろん、
多すぎる塩はむろんよくないけれど、
求める塩気というのは、
その人その人、その時、その時でも違うものだし、

味を見て、「んっ、美味しい」という
塩気であればいいのだ。

そのあなたの作った塩気の料理は、
その場に集まった人なら、
その場に共鳴して美味しく感じるはずです。

塩気のない
迷って、締まりのない、自信の無い味には
美味しさも、エネルギーも感じられない。

人がナニかを食べたいと思う時、
美味しいものであるのは当然の事、
エネルギーに満ちた物で、
エネルギー補給したいのだ。

生きる活力を補給したいのだ。

それを知ったら、
塩を使うことを控える、塩を恐れるというのは、

なんかちがうな〜と感じるはず。

それには、ミネラルを多く含んだ塩を使う事。


あなたに重篤な疾患がなければ、
あなたは、あなたの塩気を信じてください。



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