左から:アンデスの紅塩、ヒマラヤルビーソルト、瀬戸の島塩 |
自然食レストランのまずさの原因の一つ
と言われるのが、塩味の薄さです。
ことにクシマクロビオティックでは、
塩の摂り過ぎは、
身体や腎臓を締めすぎるとして控えるよう
に教えられました。
それがあった影響か、
Basic1からLevel 2まで
料理実習でも塩を控える人が多かったです。
時々、生徒の中にはプロの料理人の方もいて
その方などは控えつつも、塩味はしっかりしていたと思います。
塩の働きは、
味を付けるだけでなく、
素材の旨味をひきだすとともに、
全体の味を引き締め一つにまとめます。
味噌でもしょう油でも、
塩を加えることで、
不要な菌を死滅させることで、
発酵を促す事が出来るわけです。
日本の伝統的な儀式の中には、塩を使った物が多く、
相撲の土俵に力士が塩を撒くのも、
その場の浄化という意味と、
怪我をしたときに破傷風を防ぐために
人に害になる菌を死滅させるため
だとも聞いた事があります。
病気や不幸をもたらす悪霊が入らないように
塩を撒く、盛り塩をするというのも、
浄化、結界を張るということ以前に、
神様にお供えする<貴重な塩>を渡す変わりに
その場から出て行ってもらう。
という「取引条件」から起ったのだとか。
昔から<塩>は貴重品で、お金の変わりにもなっていた事から
Salt(塩) =Salary(月給、給料)の語源にもなったというし、
祭壇には、お神酒、洗米、塩
をお供えするように、
神様への供物としても神聖な存在なのです。
塩を極端に控えて、毛嫌いするというのは、
それだけ不自然なものだとも言えないでしょうか?。
もちろん、
多すぎる塩はむろんよくないけれど、
求める塩気というのは、
その人その人、その時、その時でも違うものだし、
味を見て、「んっ、美味しい」という
塩気であればいいのだ。
そのあなたの作った塩気の料理は、
その場に集まった人なら、
その場に共鳴して美味しく感じるはずです。
塩気のない
迷って、締まりのない、自信の無い味には
美味しさも、エネルギーも感じられない。
人がナニかを食べたいと思う時、
美味しいものであるのは当然の事、
エネルギーに満ちた物で、
エネルギー補給したいのだ。
生きる活力を補給したいのだ。
それを知ったら、
塩を使うことを控える、塩を恐れるというのは、
なんかちがうな〜と感じるはず。
それには、ミネラルを多く含んだ塩を使う事。
あなたに重篤な疾患がなければ、
あなたは、あなたの塩気を信じてください。
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