2014/11/25

日本人の脂味好きの原因は?


今朝、ひょいとテレビを付けたらNHKの『あさイチ』
おいしい肉じゃがを作っていました。

その中で、
和牛には脂のさしが入っていて
ラクトンという、美味しく感じる香り成分が多いのだとか。

輸入牛はラクトン類が少ないので、
お求めやすい値段の輸入牛を使うときは、牛脂を80〜90℃位の温度で
溶かすとラクトンがでて、輸入牛を焼けばおいしくなるという。


そういえば以前、牛肉の八幡巻きを作った時、お肉にバターの香りがして、
「あ〜バターは牛の独特の匂いなんだな」
と感じたことがあります。

甘くてクリーミーな香り。
永遠のアイドルのようにお菓子でも、加工食品でもこの香りがするので
辟易するところもあるのですが、


日本人は魚でも肉でも、脂好きと言われますよね。
欧米のお肉は、固めの赤身の噛むことで旨味の出るお肉を好む
と言われます。

サーモンも日本人向けに、脂の多い物が開発されていると
先日の『林修のいまでしょ講座』の魚特集の時に
元漁師の水産庁官僚の人が言っていました。




なぜ、これほど日本人は脂がすきなのだろうか?。

戦後アメリカの占領政策で、油をつかう料理を推奨した
「フライパン運動」が日本人の舌を欧米化したとしても、

これほどまでに定着したのは、ただ嗜好がかわったから?
とも言い切れないのではないだろうか?。

脂身に含まれるラクトン類は果物の桃にも含まれる成分だとか。
それを考えると、脂身は、最初に嗅覚で、
美味しいまずいの選別されているといえる。


脂身も脂身だからではなく、
香りで、
美味しいと感じる、感じないということですよね。


人によっては、臭くてダメという<くさや>も
美味しいと言う人もいる。

嗅覚の繊細さも、日本人の特徴と言われますが、

もしこの嗅覚がなければ、
脂身をここまで嗜好しなかったのではないか?
ということも考えられます。


旨味をみつけたのは日本人と言われ、世界中で旨味は=UMAMIで通用するくらい
食べ物の情報を様々な形でキャッチできる能力がある。
脂身好きもこの感覚の感覚が敏感さから?とも言えますよね。

う〜ん。ならば、身体にいい脂身も選べるようになりたいもの。

このことで調べていたら、もう4年前のですが
オーストラリアの研究チームがこれまでに知られている5つの味覚、
「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」に加えて、
第六の味覚「脂味」が存在する可能性があるという論文を発表していました。


脂味に敏感な人は、少量でも脂肪の存在を認識できるため、脂味に鈍感な人よりも、
脂肪の摂取がsくなくなり、BMI値(肥満度指数)も低いことが分かったそうです。



脂味好きの日本人ですが、欧米の人に比べて肥満が少ないのは、
脂味覚が優れていることで、必要以上になるのをセーブしている
とも言えるのかもしれません。

たしかに、最近のワタシは、いい脂なら積極的に取ろうという方向になっています。
(オメガ3脂肪酸を含む、青魚、えごま脂、グリーンナッツオイル、
そしてココナッツオイル、
お肉は食べるなら、国産牛、国産豚を摂るようにしています。
同じお肉なら、そのほうが安全だし、身体にも負担がかからないです。)


おかげで肌のニキビ跡のくすみ(これも炎症の作用)も収まって、
美肌ライフへ突入しようとしています。

お肌のことはまた今度アップさせていただきます。