2014/04/07

食べ物を変えると、気持ちが変わる?

2006.04.19クシマクロビオティックアカデミーにて

食べ物を整えると、気持ちが変わるといいます。
食をただすと、気持ちが穏やかになるといいます。

どうなんでしょう?。

今多く出回っている、ジャンクフード、ファーストフード、
添加物の多いお弁当やパン。
精白した穀物、お砂糖のおおい食品
そうしたものを日常的に取っていると、
イライラしたり、落ち込んだり、と気分の波はあるのでしょう。

あるのでしょう?。ある!じゃないの。
と思われますよね。


私が、今のように<食>のことを意識する前は、
ファーストフードのハンバーガー等も、時間のない時には食べていたし、
日常にあふれている加工食品も食べていました。

そうした頃って、10代、20代で、
自分の人格が作られる頃だし、進路に悩むし、経験がない、
そして、親との葛藤など様々な精神的な問題があるわけです。
気持ちのアップダウン、イライラ、喧嘩、というものが
ちょっとしたことで出てきやすい年頃です。

食事をマクロビオティックのような自然食中心だったら、
もっと穏やかだったのだろうか?。
もっと悩まないでいられたのだろうか?。

じゃあ、自然食に変えた30代以降はどうだったか?
といわれれば、気持ちは穏やかにはなりましたよ。
安定するというか、振れ幅がゆるやかというか。

でも、じゃあ全く怒らない?、イライラしない?といったら、
そんなことは無いわけです。

それはまた、食が正しくないから?。自分の食べ方が悪いから?。
自然食を健康のために実践している方の多くは、
そこで悩まれるのではないでしょうか?

でも
そこに行き着く問題だろうか?。穏やかじゃないと、ダメですか?。


40代になった今でも、
ぶしつけな人がいれば、あとからムカ〜ッとなるし、
傍目でも、くだらないことで喧嘩してるおっさんがいれば、
「いい年した大人が下らないことで喧嘩してんじゃね〜!」と怒鳴るし、
「もっとこうすれば良かった」と落ち込んだりもします。

ずずつ〜っといつまでも感情は持続しないですが。


料理講習会でお料理を教えて、<先生>と呼ばれたりもしますが、
本当は名字で呼ばれてもいいのかもと思ったり、
でも先生っていう言葉は言いやすいんですよね。
私も習い事していたので分かります。

そうかと言って、<先生>=人格者のような人柄を期待されても困ります。


<先生>って言葉は、人に教え、指導する立場だと、
「なんでも広い心で受け止めてあたりまえ」、「何でも出来てあたりまえ」
というような
「あたりまえ」という暗黙の要求にさらされるわけです。

医師とか、弁護士、教員、など、そうした<先生>と呼ばれる人たちは、
自ずとそういうした<あるべき>にさらされることが多い。


我が家の母親も、10年前に大病した時、
主治医の先生のちょっとした一言で、
「○○先生は××なことを言って、直す気がないのか」とか
ぐずぐずと文句を言っていたのを
「いや、医師は直すのを手伝うだけで、直すのはあなた自身の体だよ」と
なだめたものです。


と、話が少しずれましたが、


「食をただせば、気持ちが変わるか?」
と言われたら、

「食だけで変わるものではない。」
と私は言います。

(ホントは、「食で大きく変わります」と言うべきなんでしょうけど)


だって、私たちは、日々暮らしていて、
色んな人とも接するなかでむかつく人もいるし、
仕事をしていれば不意のトラブルにあい動揺するし、
なんでこんなことが起るんだ?ということがある。


怒り、悲しみ、悩み、憂いの感情をネガティブなものとして、
否定することはないんだと思います。

臓器の不調が、そうした感情を起こすこともありますが、
自分の外側からの影響が大きい場合もあります。

その時の受け止め方の違いで、大きいことか、小さいことか、と
捉え方が変わります。


それらの感情を無理に否定してしまうと、その感情を体に溜め込んでしまい、
そのほうが、よっぽど問題です。


心理学によると、女性はことに、
怒りの感情をネガティブなものとして溜め込んでしまうことが多いそうです。
代理感情といって、怒りを押さえ込むことで<悲しみ>、<恐れ>の感情に
変化させてしまうこともあるそうです。

怒りの対象は、人だったり、体勢だったりしますが、何らかの形で出すこと。

暴力とか、武器とかを使わなくても、感情をきちんと整理して、相手に伝える。
伝えることで、実はお互いのミスコミュニケーションを解消することも出来ます。
何らかの形で、吐き出す。解消させることも必要です。

怒りは、ナニかを変える原動力でもあると、この間も書きました。
怒りや悲しみもあって人間。あたりまえにあること。

喜びや、楽しさ、愛しさ、はそうした感情があるからこそ、
より深く実感するものです。

食事を整えることは大切です。基本中の基本。
ですけど、原因をそれだけに捉えるのは
〜ばかり食べをしていることと同じこと。

じゃあ、
気持ちをコントロールするにはどうしたらいいかというと、

  • 食を整えながら、生活リズムを整え、体を動かす。
  • 音楽や、絵を見たり、本を読み、きれいな風景を見て、心を整える。
  • 心を整えることで、快適さ、楽しさ、喜びを感じる。


変化するのは、日々のちょっとした積み重ねから。

これはワタシが実践しつつある、気持ちの調整法です。


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