2013/08/13

<音の癒し>を意識する



世田谷区民会館で開催された<音楽療法の夕べ>という会に出かけてきました。
音楽療法とはなにかとう講演と、音に合わせて体を動かすワークショップを体験するというものでした。
その内容と合わせて、すこし感じたことを。
今回は、日本音楽療法学会が主催、世田谷区が協賛という形で催された会のようです。

理事には聖路加国際病院、理事の日野原重明先生がおられ、
日野原先生も、今年102歳とは思えない張りのあるお声で講演されていました。
10歳の時に腎臓病、20歳の時に結核と、2度の大きな病気の時に、音楽を学ぶ機会が与えられピアノや作曲や指揮を今でもこなされるという。

「苦難ののちには恩寵がある」
というキリストの教えを言っていらしたのが印象的でした。

そしてもう1人、湯川れい子さん。
ご自身、音楽に携わる仕事を長くしていて、音楽の人に働きかける力について話していました。
外からリズムを与えられると、人は、心と体が整うのだそうです。
田植えや農作業の落ち着く秋に、村祭りをするのも、体を動かし、息を整えることで免疫力がアップするそうです。
なので、かつて中学校で校内暴力がひどかったころ、そうした荒れた子達に、音楽を選ばせるとバリバリのロックを選び聞くと、鬱積していたものが沈静化するようになった。
そのあと、各地でソーラン節が踊られるようになったのも、今、小学校でヒップホップダンスが必須科目なのも、そうした背景があるようです。
知りませんでした〜!。
踊りをみんなで踊ると、なにやら、楽しく、回りの人たちと仲良くなっちゃいますもんね。
(最近ねぶた祭に参加した、アメリカ軍の話がネットで話題ですが、楽しそうですもん。)

また、自分の声を整えることは、外から音楽を与えられるのと同じことらしいです。
バカヤロー!。なにやってんだ!。早くしなさい!という声は
相手だけじゃなく、自分自身の細胞も傷つけているということです。

思いがけずにいいお話が聞けました。
世田谷区は東京で一番音楽のある街、構想も提案されてました。
この学会はお医者さんが中心となっているので、科学的なエビデンス(根拠)を検証しながら活動しているということでした。認定の音楽療法士の育成にも力を入れているようで、これから音の癒しという分野は広がってくるのだろうなと感じました。
音楽も、聴く人、奏者、という関わり方以外の、もっとひろい関わり方があるのを聴いたと思いました。

自分では、音楽を聴く時聴かない時という波があったのですが、
これから意識して、音と、リズムと、自分の声を使っていこうと思います。

最近読んだ本でも、
落ち込んだり、自信がなかったり、やる気が出ない時には、
体を動かすといいそうですよ。