この間、料理講習会の生徒さんに「好きな食べ物ってなんですか?」と聞かれ、
他にも好きな食べ物はありますが、すぐさま「蓮根とカボチャ」と応えました。
蓮根は、シャキシャキになったり、ホクホクになったり、モッチリしたり。
調理法で様々に変化する野菜です。調理法で様々に変わるのも好きな理由です。
30代、まだマクロビオティックを知らなかった頃、
夏がすぎて9〜10月頃なにかこう〜肺に詰まったような妙な咳をするときがありました。
空調の換気口のそばでの作業したホコリでも吸っちゃったから?、とか、
肺になにか病気でもあるのか?、と不安になったものです。
今なら、その原因は分かる。夏場に摂りすぎた陰性の排出。
過剰な果物や、フルーツジュース、冷たい飲み物等が、肺に溜まり、
寒くなってきて体が締まり、過剰だったものが排出されていた為。
肺、呼吸器にたまった過剰な陰性は、蓮根を摂ることで排出を助けてくれます。
以前テレビの健康番組で、「花粉症対策に蓮根の絞り汁を綿棒で鼻の奥に塗るといい」
という内容をやっていましたが、あながち外れていませんね。
肺は、小さな袋が集まった肺胞があつまっていて、
それは、いくつもの節、いくつもの穴の開いた蓮根に似ているのです。
「似ている食べ物が、似ている臓器に働く」と言われています。
カボチャもあのほくほくした甘みは、つい食べたくなるものの一つです。
カボチャは膵臓、脾臓、胃に働く野菜ですが、これにも回り回って理由がある。
好きだな〜という食べ物は、体がサポートを求めている物かもしれません。
アルコールを求めているときは、どんなときか?。
ジャンクなものを求めているときはどんなときか?
なぜ?という理由はどこかにある。
しかし、今のように、
添加物も多く、油脂も、砂糖も多い、
あれもコレもと食べ物があふれてい状況で、
食べたいものを何でも食べていたら、体に負担がかかるのはあたりまえです。
○○レメディーや、○○エッセンス、○○栄養剤よりも、
一番身近で、体を調整し、養生を助けてくれるのが、<食べ物>だと思います。
マクロビオティックは我慢する料理でも、地味な料理法でもありません。
知恵を持って食べる。食べる工夫をする。
そして自分を心も体も快適にして、暮らすためのツールでもあります。
好きな食べ物はなんですか?
食べたいと思う食べ物はなんですか?
自分自身をみつめて見ると、
表面的な理由としての求める理由の他に
奥にかくれた理由が見つかると思います。