2012/07/08

完熟梅で梅ジャム講習会の様子























告知では「南高梅で梅ジャム作り」の講習会としていましたが、
テキストには「完熟梅で梅ジャム作り」に替えて開催させていただきました。
(なぜって、去年が完熟梅だったので、毎年開催の恒例としたいので)

昨年に続き、奈良県吉野で有機栽培の梅を育てている熊代農園さんから
今年最後の収穫となる南高梅をとりよせての会になりました。
まずは梅ジャム作り。
1人で作るとコツコツと手間のかかる作業ですが、
数人でやれば、話をしながらでアッと言う間です。
昨年とはまた違う新たなコツも見つけて、それをお話ししました。
煮る時間はさほどかからず、トローッとなったジャムを保存瓶に詰めて
冷まします(できたてのジャムは熱いのです!)。

作った梅ジャムを使って、梅ジャム餡みつ。
白あんベースの梅ジャム餡、ほうじ茶寒天、豆乳わらび餅、てん菜糖シロップ、くこの実を。
ミックスものって始めての展開で、このバランスが合うのだろうか?と
心配だったのですが、梅ジャム餡の酸味とほうじ茶の苦み、豆乳のクリーミーさの
組み合わせでこれらが美味しいと言っていただけました。

同じく梅ジャム餡をケーキにはさんでいただく、ヴィクトリアンケーキ。
これは、19世紀のイギリスの女王ビクトリア1世が、夫君亡き後、
バターケーキにジャムを(多分ブルーベリー)挟んたケーキを好んだことから
名付けられたケーキです。

私の地元で愛される和菓子屋<たちばな>でも、
ケーキ生地にあんずジャムを挟んだ名菓、パンセがあり、
我が家のおもたせ、頂き物の定番といえばパンセでした。

なので、ケーキ生地に酸味のあるジャムは合うな!とうイメージがありました。
あとは、ケーキ生地。スポンジ型で焼いたり、ロール状にしようとしてみたりして、
最終的にエンゼル型で焼き上げました。
穴があいているので、中からも火が通り生地がふんわりと焼き上がります。
粗熱が取れたらジャムを挟んでいただきます。
シンプルだけど、梅の酸味の効いた初夏らしいケーキになったと思います。

梅はほんの一瞬の初夏の恵みです。
梅干し、梅酒、梅ジャム、梅しょう油、梅シロップと様々な形になり、美味しさをいただけます。梅の美味しさを、沢山の人に知ってもらいたいです。
来年も梅ジャム会はやろうと思っています。

今回のメニュー:
・完熟梅のジャム(お一人200gずつのお持ち帰り)
・豆乳わらび餅と梅ジャム餡のあんみつ(ほうじ茶寒天、くこの実、てん菜糖シロップを添えて)
・梅ジャムヴィクトリアンケーキ(エンゼル型一台を等分して)
・プラスワンメニュー:梅ジャムソーダー、バジルペーストの全粒粉ペンネ